レコードプレーヤー レコードカートリッジ 交換リード線 高音質 Analog Relax アナログリラックス 大吟醸リード線
『商品レビュー』
アナログリラックスからの抜粋
シュアーV15typeIIのリード線を「ジャズスタンダード」から「大吟醸リード」に交換しました。LPを数枚通しで聞いたあとリファレンスとしているLPを聴くと…
・中域の厚みはそのままに、高域の抜け、低域の伸びは今まで聞いたことがない
・情報量はかなり増えました
・あるLIVE盤では拍手の数が増え、聞き取れなかったMCの喋りがはっきり聞こえるようになりました。
・ボーカルの表現は非常に良いです。声の色っぽさ、陰影はかなりはっきりします
シュアーV15typeIIはかなり古いものですが、音に古臭さを全く感じません。ジャンルによってGRAD、シュアーM44G改、V15typeIIと色々使い分けていましたが、1950年代〜60年代のJAZZのみならず80年代のJ-POPや歌謡曲、ロック、クラシックも全く違和感なく再生します。
◆線材:1910〜30年代 ビンテージワイヤー、awg26(直径約0.4mm)単線、絶縁体 絹糸巻き
◆ハンダ材:KS-Remasta選定 1940〜50年代ビンテージハンダRリッチ
◆チップ:国産 金メッキ 燐青銅
*受注生産により10-14日程お時間を頂く場合がございます。
選び抜いたビンテージワイヤーとハンダ。そして先述の磨きを経て製作されます。こちらを試聴して驚かれるのは、全くの静寂からいきなり音が溢れる、その音世界。そしてその音質はどこまでも深く、密やかな煌めきを湛えます。吟醸リードでは飽きたらなかったクラシックファンにこそ聴いていただきたいし、女性ボーカルファンにはたまらない、儚い声の陰影や艶感を捉えて再現します。吟醸リードのアドバンスモデルを凌駕する音世界、是非とも試していただきたい。「大吟醸リード」は、その途方も無い手間のため、頑張っても1日に3セット製作するのが精一杯という逸品です。何故、線材の磨きが重要なのか?ほとんどの線材は絶縁や酸化防止などの目的で、線材の表面に何らかの「皮膜」がコーティングされています。特にビンテージ線は「エナメル」がしっかりとコーティングされていることが一般的。そこでシェルリード線を製作する場合、端子(チップ)をハンダで接合する部分の線材のコーティングを「磨いて除去」することが重要になってきます。もちろん、コーティング層を除去しなくてもとりあえず音は出ます。でもお分かりの通り、その出てくる音には「雲泥の差」が出てくるのです。大吟醸リードの磨きは、何が違うのか?「大吟醸リード」も、「吟醸リード」と同じく、シェルリード職人KS-Remastaの柄沢氏に作成いただきました。線材を磨くには、鋭利な「刃物」を使うのですが、「吟醸リード」を製作する過程で、刃物が鈍ってくると、出てくる音の「鮮度」が落ちてくることを発見しました。これは線材の磨き技術だけでなく、刃物側の徹底した「研ぎ」が必要なのではないか?と仮説を立て、柄沢氏の「刃物の研ぎ」管理の探索が始まりました。膨大な時間をかけ、刃物の研ぎを追い込むことにより、出る音の「鮮度」「純度」などが、どんどん向上。最終的に、荒研ぎ1回、中研ぎ3回、仕上げ研ぎ2回、超仕上げ研ぎ1回、鏡面仕上げ研ぎ1回の、合計「8段研ぎ」を駆使。ここまで「刃物の研ぎ」に拘り、線材の表面を極限まで追い込む門外不出の磨き技術で鏡面加工を行うことで、ハンダ合金層を理想的にコントロールして「大吟醸リード」は生まれました。当然ながら製作には時間がかかりますので、「大吟醸リード」は1日数セットしか作ることができない逸品となっています。