相国寺派管長有馬頼底老師御好 六祖釜 円相に無一物 自筆文字入(本体のみ)

▼道具の詳細
相国寺派7代管長・有馬頼底老師御好の六祖釜です。初祖達磨大師から数えて六番目の六祖慧能の偈頌を表現した意匠となっています。

五祖の弘忍は、自分の後を嗣ぐ六祖を誰にするかを決めるため偈頌を作るよう弟子たちに指示します。弘忍禅師の後継者と見られていたのは神秀は「身は是れ菩提樹、心は明鏡台の如し、時時に勤めて払拭せよ、塵埃を惹かしむること勿れ(身は菩提樹、心は鏡のように清浄なものだから、常に掃除して塵やほこりが着かないように勤めなさい)」と偈頌を作りました。これを見て弘忍禅師は神秀がまだまだ自分の意に適っていないことを知りました。慧能はそれに対して「菩提本と樹無し、明鏡亦た台に非ず、本来無一物、何れの処にか塵挨を惹かん(本来仏心には菩提樹とか明鏡台などというものは無い、無一物である、それなのに何処に塵挨を着けようというのか)」と呈しました。これを見た弘忍禅師は慧能を六祖に決めました。

以上のような味わい深い物語です。形は宝珠形、鐶付は明鏡亦た台に非ずから鏡の鐶付となっています。
釜は未使用に近い状態で唐銅蓋が添います。本体のみのお届けとなります。

▼寸法
胴径267mm(八寸八分)
口径110mm(三寸六分)