ユダヤ人の起源 (ちくま学芸文庫 サ 38-1)
民族の神話を根底から覆す ユダヤ人歴史学者が、イスラエルの存立根拠に向けて放った衝撃の書 === 二千年にわたる「追放=離郷」、そして約束の地への「帰還」。このユダヤの物語をもとにイスラエルは建国された。だが、そこに歴史的正当性はあるのか、そもそも、ユダヤ人とは何者か。著者は精緻な検証作業で、イスラエルにおける集団的アイデンティティを根底から突き崩す。民族の神話と出自は近代の創作であると暴露され、現国家に対し再出発を迫る。どうすればイスラエルは未来を拓くことができるのか。タブーを破り、イスラエル本国をはじめ、世界各国で反響を巻き起こした画期的大著、ついに文庫化。 === 目次 日本語版への序文 監訳者まえがき 文庫版への訳者まえがき はじめに――記憶の堆積と向きあって 変動さなかのアイデンティティと約束の地 受け継がれてきた記憶と「対抗歴史」 第一章 ネイションをつくりあげる――主権と平等 「用語の検討」――プープル(民族)とエトニー(種族) ネイション――閉じ込め、境界を定める イデオロギーからアイデンティティへ 種族的な神話から市民的な想像域(イマジネ