大人のお作法 (インターナショナル新書)
『芸者論』(和辻哲郎文化賞)で、今は滅びつつある花柳界の姿をあざやかに語って一躍、読書界の話題をさらった作家による異色の人生論。 宴席とはグルメ談義をする場にあらず。 歌舞伎を一人で見に行くほどの野暮はなし。 銭金を貯め込む算段よりも、まずは散じる喜びを知れ。 年寄りが若者を真似るほど、みっともないことはない。 家に帰って本を読むよりも、まずはその道の先人に尋ねるのが本道。 やたらと物を集めて喜ぶのは子供のやること。 人前にTシャツで出てくるくらい恥ずかしいことはなし。 ―などなど、誰も教えてくれない「大人のお作法」の数々をお教えします。 (目次より) 第一章 それでもお茶屋に上がりますか 第二章 食通を気取るその前に 第三章 そんなに「伝統文化」が大切ならば 第四章 「大人の男」と見られたいなら 第五章 執着を離れなさい 第六章 どんなに知識を増やしたところで 第七章 あなたの「居どころ」はどこですか 第八章 困りはするが悩まない 著者略歴 岩下尚史(いわした・ひさふみ) 作家。1961年、熊本県生まれ。國學院大學文學部卒業後、新橋演舞場株式会社に入社。退社後、『芸者論―神々に