『広島交響楽団創設者 高橋定を語る』高橋 勇 (南々社)

丁未音楽会から広島に繋がるオーケストラ120年の歴史

医師・バイオリニスト・陸軍諜報員
54年の時を経て、謎に満ちた高橋定の半生を追い、広島市民交響楽団までの広島音楽史を振り返る。


高橋 勇
1968年広島生まれ。父は広島交響楽団の創設者である高橋定。
生まれて直ぐに養子縁組をして高橋定の子息となる。1歳の時に養父は死亡。
10歳から養母となる温子に育てられる。
「いつか、定のことを書きたいの」と言い残した母の言葉が忘れられず、
記憶のない父のことを調べ始め、現在の広島交響楽団に繋がる呉や広島の音楽史について一冊にまとめた。



〜 ほぼ月刊yomooya!vol.35 I ラブ 広島 〜
Iラブ広響!といえばベートーヴェン。
序曲「エグモント」の強い響き、革新的な交響曲第九番は、第一回定期演奏会の曲目です。
本書は、1963年、広島市民交響楽団(広島交響楽団)創設に携わった、外科医・ヴァイオリニストでもある
高橋定氏の生涯をご子息からの視点で述べられた一冊です。
全ての人に気軽に聞いてもらいたい、音楽を通じて世界の平和や幸福を願った定氏の思いは、
現在も音として生き続いています。一読後、是非広響の演奏会へ!