長く追熟(適切に保管することでさらに熟し、甘さが増すこと)させることで味の濃い果実となります。
皮をむくと漂うさわやかな香り。
甘味と深いコクのあるデコポンは、熊本が生産量日本一。
ポコっとした頭部部分が特徴の「デコポン」。甘味が強い柑橘類として全国にも知られてきました。実はこの「デコポン」、熊本果実連のブランド(登録商標)。糖度や酸度の一定の基準を満たし、日園連傘下の登録JAから出荷されるものだけを「デコポン」と呼んでいいんです!品質基準に満たないものや、商標を使えない出荷者は「不知火」「しらぬひ」として販売しています。つまり、「デコポン」として販売されているものはそれだけでおいしさを約束された果物と言えるのです。
シーズン最後に収穫する「後期」は、長期貯蔵に向いている果実を採用。収穫後、追熟を長く行うことで味の濃いデコポンに仕上げて出荷します。
甘味が強く、酸味が控えめなデコポン。ジューシーな果肉を口に入れると、コクのある甘さと香りが楽しめます。
甘味
酸味
ほろ苦さ
ジューシーさ
コク
皮は少し厚めですが簡単に手でむくことができます。内側の皮は薄く、皮ごとおいしくいただけます。
直射日光の当たらない冷暗所で保存します。状態がよければ2週間程度持ちますが、できるだけ早く1週間内くらいに食べきりましょう。酸味が強い場合は、数日置いておくと酸味が抜けてきます。
温暖な気候と、山あり海ありの複雑な地形、阿蘇の伏流水…と農業に適した自然環境と気候に恵まれた熊本。果物の生産もさかんで、温州みかんやデコポン、晩白柚、甘夏、クリなど全国上位の生産量を誇るものも少なくありません。熊本果実連では、会員JA、部会と連携しながら品質の高い果物をご紹介しています。
日本人の1人あたりの果物消費量は、1日100グラム程度。欧米に比べると約半分と少なく、特に若い人たちの間で減少しています。果物には豊富なビタミンやミネラル、食物繊維などが含まれており、バランスのよい食生活には欠かせません。健康のために毎日200gの果物摂取を目指しましょう!200gは温州みかんなら2個程度です。