ピムス(Pimm's)とは、カクテルの材料とされることを前提に開発された、混成酒のシリーズです。このピムスには、No.1からNo.6までが存在し、それぞれ成分が異なっています。いずれも炭酸飲料で割って飲むのが基本とされており、瓶のラベルにもその旨が書かれています。ロンドン中心部のプルトリーで、オイスターバーを経営していたジェームス・ピムが、バーの客に出していたジン・スリングを、後継者が家庭でも再現できるようにと1870年代に発売した混成酒が、現在のピムスの原型となっています。ジェームス・ピムは、バーにやってくる客のために、ジンをベースとしたカクテルを、何種類も作ってゆき、それらの中で特に客から好評を博したのがジン・スリング でした。彼のバーには、彼の作るジン・スリング目当てで来店する客が多数いたと言われており、そこでジェームス・ピムの後継者が、いわゆる「ジン・スリングの元」を瓶詰めにして1870年代に販売を始めました。これが、今日のピムスNo.1の原型です。その後、No.2からNo.6まで発売されていきました。
炭酸を加えるだけで手軽に英国伝統のジン・スリングが味わえるNO.1