ハイランド地方のスコッチ産業発展の立役者となった蒸留所
トマーティン蒸留所の創業は1897年、地元の実業家たちの手によって建てられました。スコットランド・北ハイランドの都市インバネスから約25km程度南下したところに位置するトマーティン村にあります。
「トマーティン」とはゲール語を語源とし「ねずの木の茂る丘(Tom aitionn)」を意味すると言われています。
スコッチウイスキー黄金期と言われた1970年代当時には、現在の約2倍にあたる23基の蒸留器を擁しており、2,200万リットルの生産量があり、その豊富な生産量によりハイランド地方のスコッチ産業発展の立役者的存在として今日に至っています。
現在の蒸留器は、初留釜6基、再留釜6基の計12基の蒸留器で良質なモルト原酒を生産しています。
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ウイスキー造りにおいて最良の自然環境 トマーティン村では良質のピート(泥炭)が産出され、またモナリアス山系から湧き出す清らかな水をはじめ、気温、湿度などウイスキー造りに最適な自然環境に恵まれています。 仕込み水には村を流れるオルタ・ナ・フリス川(自由の小川)の水を使用しており、ピートと赤色花崗岩の層をくぐりぬけた小川の水は昔からウイスキー造りにおいて最良とされてきました。 この水によってフレッシュでフルーティーな香りが引き立ち、さらに良質のピートを用いることで、口あたりまろやかなバランスの良い味わいを生み出します。自然からの贈りものなくしては生まれない、トマーティンの風味に欠かせない重要な要素となっています。 |
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様々な樽の組み合わせによって生まれる多様な風味 トマーティン蒸留所ではスコットランド産の大麦のみを使用しており、基本的にノンピートタイプとされていますが、一部にはミディアムピーテッド麦芽による仕込みも行われています。 ノンピートタイプがトマーティンシリーズ、ピーテッドタイプがク・ボカンシリーズとしてリリースしています。 貯蔵庫は蒸留所の敷地内に14棟あり、そのうち12棟はラック式、2棟がダンネージ式となります。 熟成にはバーボン樽を主体としていますが、その他にもシェリー樽やワイン樽が使われており、様々な樽の組み合わせによって多様な風味のウイスキーが造られています。 |
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入門者から愛好家まで満足できる多彩なラインアップ トマーティンのウイスキーは、リンゴや洋ナシを思わせるフレッシュでフルーティーな香りが特徴で、口当たりは柔らかくバニラやスパイスの風味がバランスよく広がります。 ノンピートタイプの「トマーティンシリーズ」は、スムーズな飲み心地で多くの人に親しまれており、ピーテッドタイプの「ク・ボカンシリーズ」は、スモーキーさとフルーティーさを兼ね備えた独特の味わいでウイスキー愛好家を魅了しています。 多彩なラインアップを展開するトマーティンは、ウイスキー入門者にも親しみやすく、また奥深い味わいを楽しみたい愛好家にも満足できる逸品です。 |
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トマーティン エンシェント クラン |
エンシェント・クランとは「古くからの氏族・家族」という意味。トマーティンをキー・モルトにしたモルト原酒とグレーン原酒が絶妙にブレンドされています。 モルト含有率30%と、この価格帯のブレンデッドウイスキーの中では業界随一の含有率。 味わいもラベルの印象の通り、力強い口あたりで、複雑で深い味わいを楽しめます。ストレート、ロックのみならず、水割りやソーダ割りでも相性よく、スタイリッシュに楽しむ事ができます。 |
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色は薄い琥珀色。 力強い口あたり、複雑で深い味わいのブレンデッド・ウイスキー。 水割りにすると柔らかい味わいで、優しい余韻がしばらく続きます。 おいしいハイボールが作れると評判の1本です。 |
生産者 | トマーティン蒸留所 |
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生産地 | イギリス/スコットランド |
タイプ | ブレンデッド・ウイスキー |
原材料 | モルト、グレーン |
内容量 | 700ml |
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度数 | 40.00度 |