ラフロイグ蒸留所の創設は、1815年。創業者のドラルド・ジョンストンは、優れた蒸留業者の家系に生まれ、弟と共に、アイラ島で蒸留を開始しました。この頃のウイスキーづくりは密造の全盛期。人目のつかない岩影でピートのきいたモルトを醸し、小さな蒸留器で蒸留し、座礁の危険を顧みず小舟で英国本土まで密輸していました。そのモルトは、霧の孤島を想わせる甘美なスモーキーフレーバーの故に人気だっといいます。1823年の酒税改正でハイランドに政府登録の蒸留所が出現。ジョンストン家の蒸留所も1826年には公認の蒸留所として記録されており、この頃いち早く政府登録蒸留所として歩み始めたことになります。
厳選した樽で熟成・後熟させたスモーキーな香りと甘みの“セレクトカスク”