ダックホーンはナパ・ヴァレー・セントヘレナの北にダンとマーガレットのダックホーン夫妻により1976年に設立されたワイナリー。
1970年代初頭にボルドーのポムロールを訪れた際に味わった傑出したメルローに感銘を受け、メルローの生産に注力するという決断を心に決めました。当時を振り返り、ダン・ダックホーンはこう述べています。「私はこの品種の柔らかさ、魅惑的な雰囲気、色、様々な料理との相性の良さが気に入っていました。私はメルローに魅了されたのです。」
かねてより北米では、メルローは退屈な味わいとして、ブレンド用品種としかみなされていませんでした。ですが、メルローを主体にした、果実味だけでなくミネラルや奥行を持ったワインを造り上げ、高い評価を得ることに成功。そしてこの名声は2017年11月にWine Spectator誌において、THREE PALMS VINEYARDがNo.1 Wine of the Yearに選ばれることで頂点に達しました。
現在はナパ・ヴァレーにある自社畑だけでなく、厳選した契約畑からもワインを造り、特にメルローはダックホーンを代表するワインとして評価を受けています。
2009年に行われた、米国オバマ大統領の就任式昼食会にてダックホーン・ヴィンヤーズのワインが供され、2010年には、ワイン&スピリッツ誌にてワイナリー・オブ・ザ・イヤーにも選出されました。
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“世界のTOP100ワイン”第一位に輝き、“ワールド・フェイマス・メルロ6本”ではペトリュスと並び選出 スリー・パームス・ヴィンヤードは、ナパでも指折りのメルローのシングル・ヴィンヤードとして知られる伝説的な存在です。 その名の通り3本の椰子の木が植えられた畑で、水はけの良い痩せた土壌。ブドウは地中深くまで根を張り、複雑な果実味とミネラル感、エレガントで熟成に値する偉大なワインを生み出します。 スリー・パームス・ヴィンヤード・メルロ 2014VTが、2017年度ワインスペクテーター誌の「世界のTOP100ワイン」第一位に輝き、2017年4月のデカンタ・マガジン・オンラインでは「ワールド・フェイマス・メルロ6本」にペトリュスと並んで選ばれ、そのクオリティの高さは一気にブランド力を高めました。 |
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初めて手掛けたワインがNo.1 Wine of the Yearに選出される快挙を成し遂げたワインメーカー ダックホーン・ヴィンヤーズのワインメーカーは、レネー・アリ。 東海岸出身で、セント・メリーズ・カレッジで化学と美術を修めた後、ロバート・モンダヴィ・ワイナリーの研究室に入室。モンダヴィの優れた醸造チームの薫陶を受け、実地経験を積みつつ、US Davis校とナパ・ヴァレー・カレッジで醸造と栽培を学びました。 2003年、ダックホーンに入社。当時のワインメーカー、マーク・ベリンジャーのもとで修業を積み、2014年にワインメーカーへ就任。 ワインメーカーとして初めて手掛けたスリー・パームス・ヴィンヤード・メルロ 2014VTが、ワインスペクテーター誌でNo.1 Wine of the Yearに選ばれるという快挙を成し遂げました。 |
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希少な銘醸地ナパ・ヴァレーに7つの畑を所有し、それぞれの個性が反映された高品質なワインを生産 ナパ・ヴァレーは、山脈により海からの冷風がさえぎられ、夏は涼しく冬は暖かい温暖な気候。畑の標高は0〜700m超えと様々で、100種類以上もの異なった土壌を持つバラエティーに富んだ地域です。 ですが、畑の面積はボルドーの1/8ほどで、カリフォルニアワイン全体に占める生産量もわずか4%しかありません。 ナパ・ヴァレーでは畑の拡張が既に限界で増やせないため、自社畑を持てずに契約農家からの買いブドウで造る生産者が一般的。 そんな中、ダックホーン・ヴィンヤーズでは、ナパ・ヴァレーの東西南北に広く点在する7つの畑を所有。各テロワールの個性がしっかりと反映された高品質なワインを生産しています。 |
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様々な特徴を持ったカリフォルニアワイン・ブランドを数多く展開 ダックホーンでは他にも、樹齢100年のジンファンデルで造る「パラダックス」や、アンダーソン・ヴァレーで造るピノ・ノワールに特化した「ゴールデンアイ」など、様々な産地・品種・特徴で造るブランドをいくつも展開。 中でも「デコイ」は“高品質なワインをリーズナブルな価格で”をポリシーに、ダックホーン・ヴィンヤーズのセカンド・ワイン的な位置づけで1985年からスタートした人気のシリーズです。 ダックホーンはナパのブドウで造られますが、デコイはソノマの自社畑のあるドライクリーク・ヴァレー&アレキサンダー・ヴァレーを中心に厳選されたブドウを使用して造られます。 |
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MERLOT Napa Valley ダックホーン ヴィンヤーズ メルロー ナパヴァレー |
ダックホーン・ヴィンヤーズ・メルロー・ナパヴァレーは、自社畑ブドウとナパ・ヴァレーのトップクラスの栽培農家から購入したブドウを使用して作ったロットをブレンドしています。 出来上がったワインはとても豊かで、広大なナパ・ヴァレーの細分化されたミクロクリマと土壌のユニークさを表現しています。 |
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熟したチェリーの香りに杉材や甘いスパイス、オレンジピールやシガーボックスの香り重なり合う複雑香。 口に含むと、ブラックベリーやプラム、ナツメグなどの豊かな味わいが感じられます。 |
■ワインスペクテイター誌 |
生産者 | ダックホーン・ヴィンヤーズ |
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生産地 | アメリカ/カリフォルニア、ナパ |
生産年 | 2022年 |
品 種 | メルロー88%、カベルネ・ソーヴィニヨン7%、カベルネ・フラン5% |
テイスト | 辛口 |
タイプ | 赤 / ミディアムフルボディ |
内容量 | 750ml |
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土 壌 | 流出土砂 |
醸 造 | フレンチオーク樽熟成15ヶ月(新樽25%) |
提供温度 | 16-18℃ |