1951年、林農園の創業者である林五一が塩尻と気候が似ている山形県よりメルローを桔梗ヶ原に持ち帰り、接ぎ木して栽培を開始したのが五一わいんの始まりです。この時に植えられたのが長野県で初めてのメルローの樹木と言われます。栽培開始当初は、凍害からさらに病気にかかるなど植えては枯れる苦労を繰り返し、凍害防止のため藁を幹にまいたり、台木を棚下まで伸ばして高い位置で接ぎ木したりと工夫を凝らし栽培を進めてきました。その後70年代に入り桔梗ヶ原にメルローの栽培が広がっていきます。丁度この頃、桔梗ヶ原で広く栽培されていたコンコードで造る甘口ぶどう酒が低迷したため、大手メーカーはコンコードに変わるワイン用品種を探していました。この産地の危機に、五一は自身が栽培したメルローをメルシャンに提案。このメルローで造られたワインが、国際コンペティションで大金賞を受賞し、世間に「桔梗ヶ原のメルロー」が知られるようになりました。そして今日、桔梗ヶ原の地でメルローは幅広く栽培が行われており、五一わいんでもシャルドネと並びメルローが主力品種として約三割を占めています。
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