ベルンハルト・コッホは、ファルツのハインフェルト村に拠点を置く家族経営のワイナリー。
1610年からワイン造りを行っている名家で、1980年にベルンハルトがワイナリーを引き継ぎ、2017年からは息子のアレクサンダーが加わっています。
近隣の個人客など国内への販売がほとんどでしたが、2009年にブルゴーニュ・スタイルのピノ・ノワールを造り始めて以来、2013年頃からワインガイドにも掲載されるようになり、輸出も行うようになりました。
「ゴーミヨドイツワインガイド2019」では赤4房、「ヴィヌム2019」で4星、「アイヒェルマン2019」で3星を獲得。
ファルツ地方でバリック仕立ての赤ワインに挑戦する団体「バリックフォーラム」に所属し、「Die jung Pfalz 2018」(ファルツの若いワイン生産者コンテスト)では、アレクサンダーが総合部門で、シュペートブルグンダー(2016VT)が品種別で、それぞれ最高点を獲得しました。
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ベルンハルト・コッホのケラーマイスター(醸造責任者)を務めるのは、兵庫県出身の坂田千枝さん。2013年末からコッホで働き、普段は一人でセラーの仕事を担当しています。 幼い頃から果樹栽培の仕事を志し地元の農業高校へ進学、17歳の時にドイツでホームステイしたのをきっかけに、ドイツへ。職業訓練を受け、ラインガウやアールで研修を積みました。 坂田さんがベルンハルトから学んだことは「お客様が求めるワインを造ること」。ブルゴーニュのピノ・ノワールが好きで、それに近づけていきたいと考えています。 |
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南ファルツは粘土石灰質土壌のため、ピノ・ノワール、シャルドネ、ヴァイスブルグンダー、グラウブルグンダーなどに力を入れています。他にも、ドルンフェルダーやカベルネ・ソーヴィニヨン、メルローを植えており、20品種以上を手掛けています。 ワインのベストな状態を考えて、添加物は極力加えません。赤は基本的にノンフィルター、白はベントナイト処理(ベントナイトを添加してタンパク質を吸着させて除く)をせず、低価格帯のワインにも1つ1つたんぱく質の沈殿率チェックを行っています。 低価格帯から上級クラスまで、同じ労力をかけた丁寧なワイン造りを行っています。 |
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SPATBURGUNDER QbA Trocken ベルンハルト コッホ シュペートブルグンダー クーベーアー トロッケン |
ベルンハルト・コッホの手掛けるシュペートブルグンダーは、ファルツでもトップクラスの評価を受けるワインです。 ハインフェルト村にある畑は、標高182m、南西向きで石灰岩質土壌です。 ブドウは畑で選別しながら手摘みで収穫。果実のアロマを引き出すため、発酵前に6度で30時間のコールドマセラシオンを行います。 ステンレスタンクで22〜30度にコントロールしながら約12日間発酵を行い、全体の12%を228Lの樽(新樽ではない)に移し、ステンレスタンクと樽で14ヶ月熟成させています。 |
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ラズベリー、ブラックベリーやチェリーなどを思わせる香り。 やさしい口当たり、余韻に酸が調和する、親しみやすい味わいの赤ワイン。 |
生産者 | ベルンハルト・コッホ |
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生産地 | ドイツ/ファルツ |
生産年 | 2023年 |
品 種 | シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール) |
テイスト | 辛口 |
タイプ | 赤 / フルボディ |
内容量 | 750ml |
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土 壌 | 石灰岩質土壌 |
醸 造 | ステンレスタンク発酵。主にステンレスタンク、一部を樽で14ヶ月熟成。 |
提供温度 | 16-18℃ |