「トレビソタルティーボ」はヴェネト州のトレビーソ付近で作られた赤いチコリの仲間をイタリア語でトレビーゾ・ラディッキオ・ロッソと言います。
2種類のラディッキオロッソの中で晩生の物がタルティーボと呼んでいます。
日本でもまだまだ馴染みが薄く本場イタリアでも栽培に手間がかかる品種で高級食材として扱われます。
生産量も限られ、出荷時期も短いので非常に希少価値が高く季節感のあるイタリア野菜です。
【特徴】
- 外観
- 細長い形状。
- 鮮やかな赤紫色の葉に白い茎脈が特徴的。
- 葉はカールしており、全体的にエレガントな印象。
- 風味
- 生の状態ではほろ苦さがあり、火を通すと甘みが増します。
- 特にグリルやリゾット、パスタに使うと深い風味を引き出せます。
- 栽培方法
- 冬に収穫される「遅咲き」品種(Tardivo)です。
- 伝統的な「漂白」プロセスが行われ、外葉を取り除き、光を遮断して甘さを引き出す工程があります。
【栄養価】
トレビソタルティーボは栄養価が高く、健康を促進する多くの成分を含んでいます。
主な栄養成分
- ビタミン類
- ビタミンC: 抗酸化作用があり、免疫を強化。
- ビタミンK: 血液凝固や骨の健康に寄与。
- ミネラル
- カリウム: 血圧の調整や筋肉機能をサポート。
- 鉄: 貧血予防やエネルギー代謝に必要。
- 食物繊維
- 消化を促進し、腸内環境を整える。
- 満腹感を高め、ダイエットに役立つ。
- 抗酸化物質
- 赤紫色の色素であるアントシアニンが豊富。
- 体内の炎症を抑制し、老化防止に効果的。
- 低カロリー
- 100gあたり約20カロリーと非常に低カロリーで、ヘルシーな食材。
おすすめの食べ方
【保存方法】
冷蔵保存
- 方法: トレビソタルティーボは乾燥しやすいので、湿らせたキッチンペーパーや新聞紙で包み、ビニール袋に入れてから冷蔵庫の野菜室に保存します。
- 理由: 適度な湿度を保つことで鮮度が長持ちします。
温度
- 保存に適した温度は 0〜5℃ です。冷蔵庫の野菜室が最適です。
- 冷えすぎや凍結には注意してください。凍結すると葉の食感が悪くなり風味が損なわれます。
保存期間
- 適切に保存すれば 1週間程度 は鮮度を保つことができます。
- ただし、時間が経つと苦みが強くなるため、できるだけ早めに食べるのがおすすめです。
カット後の保存
- トレビソタルティーボをカットした場合、切り口から水分が抜けやすいので、密閉容器やラップでしっかり包んで保存します。
保存時の注意点
- 水分の管理: 水気が多すぎると傷みやすくなるため、保存前に余分な水分はしっかり拭き取ることが大切です。
- エチレンガス: りんごやバナナなどエチレンガスを放出する果物の近くには置かないようにしましょう。葉が傷む原因になります。
冷凍保存について
トレビソタルティーボは水分が多いため冷凍にはあまり向きません。ただし、加熱調理後(グリルや炒めた状態)に冷凍すれば、後日リゾットやパスタに再利用することが可能です。
ポイント: できるだけ新鮮なうちに使い切るのがベストです!