■iFi-Audio ZEN Phono 3■
MM/MC両対応フォノイコライザー
▼製品情報
ZEN Phonoは2020年秋の発売以降、大変多くの方にご愛顧いただき、据え置きフォノイコライザーの定番機種となりました。この度、全面刷新を行い、第3世代へと生まれ変わります。全面刷新では、見た目が洗練されただけでなく、内部にも大きな更新が加えられています。
▼MM/MC カートリッジ両対応
この価格帯では極めてまれなMM/MC カートリッジ対応、そしてゲイン・負荷抵抗切り替えが更なる進化を遂げました。前世代機ではゲイン・負荷抵抗がセットで4段階の切り替えでしたが、ZEN Phono 3では MC使用時に独立して切り替えられるようになりました。MC使用時のゲインは3段階(48dB/60dB/72dB)、負荷抵抗は3段階(100Ω/400Ω/1kΩ)の切り替えになります。加えて、MM使用時には、負荷容量の設定も追加されました。MMカートリッジの性能を最大限に引き出すにあたって重要な負荷容量を2段階(100pF/200pF)からお選びいただけます。
▼AIサブソニックフィルターを搭載
レコード再生に付きまとう盤の反りの問題にもiFi audioは独自のアイデアで解決します。音楽成分ではなく、盤の反りのみにより発生する超低域を除去するAIサブソニックフィルターを搭載しました。サブソニックフィルターを入れると低域が削れてしまう、このよくある不満を根本的に解決します。
▼ノイズフロア:-151dBVを確保
ZEN Phono 3 にとって、内部回路にエントリーモデルだからという言い訳は存在しません。ノイズフロアは、トップモデルに匹敵する-151dBVを確保しました。低出力カートリッジであっても全く問題ありません。針を落として、サーフェイスノイズがし、アナログテープのヒスノイズが聞こえ、それから音楽が聴こえる、圧倒的なローノイズなのです。
圧倒的な低ノイズを実現するのが内部電源回路に用いる1.2MHzスイッチング技術です。仮想的な振る舞いは伝説的な真空管フォノイコのLCフィルターに相当し、スペック値だけではなく、自然な再生を実現します。更には4.4mmバランス出力を備え、伝送時の外来ノイズ混入にも万全です。4.4mmバランス出力は同入力搭載の機器には 4.4mmケーブル1本でバランス・ステレオ伝送が可能です。また、既報の4.4 to XLR cable SEなどを用いれば、従来の XLR入力を搭載した機器にも接続が可能です。
製品仕様 |
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フォノ入力 | RCA |
ライン出力 | 4.4mm バランス、RCA |
最大定格出力 | 4.4mm バランス: 19.98V RMS 100kΩ (THD + N <1%) 12.75V RMS 600Ω (THD + N <1%) RCA: 10.07V RMS 100kΩ (THD + N <1%) 7.94V RMS 600Ω (THD + N <1%) |
出力インピーダンス | 200Ω(バランス)、100Ω(RCA) |
負荷抵抗・負荷容量 | MM/MC High:47kΩ、100pF/200pF(切り替え可能) MC Low/MC/V-Low:100Ω/400Ω/1kΩ(切り替え可能) |
ゲイン設定 | MM: 36dB MC High: 48dB MC Low: 60dB MC V Low: 72dB |
SN 比(バランス 2V/RCA1V 出力時) | MM :96dB (A-weighted) MC High:84dB (A-weighted) MC Low:89.6dB (A-weighted) MC V-Low:78.6dB (A-weighted) |
EIN (入力換算雑音) | MM :-127dBV (A-weighted) MC High:-129dBV (A-weighted) MC Low:-149.6dBV (A-weighted) MC V-Low:-150.6dBV(A-weighted) |
全高調波歪み率 | MM :-91dB MC High:-80dB MC Low:-70dB MC V-Low:-73dB |
周波数特性 | 20Hz-20kHz(+/-0.15dB)、20Hz-80kHz(+/-3dB) |
入力電圧 | DC 5V/0.5A(センタープラス)、AC 100 -240V、50/60Hz(同梱の電源アダプターを使用) |
消費電力 | 無信号時~1.5W、最大信号時~1.8W |
サイズ | 158×115×35mm |
重量 | 456g |