音響工学、音響心理学、空間音響学に基づいた音作り
2chステレオ方式で制作された音源とバイノーラル技術で制作された音源の違いの研究から生まれた新たなイヤホンです。
従来のイヤホンやヘッドホンでバイノーラル制作されたゲームやVRなどの音源を聴くと、高音域に独特の違和感が生じることは広く知られていました。
音響に携わる研究者達はこの原因について掴んではいましたが、その対策について十分な成功を収めた例はまだありませんでした。
今回、新たなアプローチでその問題への対策を講じた結果、バイノーラル制作されたゲームやVRなどの音源において、
制作者の意図通りの音色と空間イメージや方向感を感じることのできるイヤホンを誕生させることができました。
VR3000では研究を重ねた結果、さらに精度の高い再現を可能にしています。
完全新設計のドライバーユニット
この価格帯ではありえない高音質を実現するため、海外に新たな拠点を設け、
振動板・ボイスコイル・磁石・磁気回路・各部接着剤などのドライバー部品、また生産機器までも新設計し、
完全新設計の6mmφダイナミックドライバーユニット「f-Core DU」を開発しました。
ドライバーフロントハウジングの素材は、一般的なアルミニウムよりも磁力の影響を受けにくく且つ比重の高い真鍮を使用しています。
振動板の時間応答性能を高めるために、ボイスコイルは30μの超極細CCAWを使用し、最小限の接着剤で組み立てることで可動部を徹底的に軽量化しています。
さらに振動板は、通常の1/3程度の小ロットで丁寧にプレスすることによって、圧力の偏りを最小限に抑え、歪みのない均一な振動板の成形を実現しました。
カスタマイズしたかのような装着感
VR3000では、finalの考えるIEMの最適解と考える筐体設計をベースにした優れた装着感を実現しています。
イヤホンの装着感が優れているか否かは、圧迫感で決まります。
人間工学を謳い有機的な形状を選択するなど、シリコンの反発力で保持する方法は一見正しく見えますが、
常に耳に力がかかることとなり、気付かない内に耳へ負担を掛け、疲労が蓄積します。
大きな面で耳に接する形状に比べ、接触面積を限定する形状により、圧迫感の無い装着感を目指しました。
そのため、多くの方の耳に適合します。接する点全てに圧迫感が無ければ、これほどイヤホンの装着は快適なのかと感じて頂ける、
まるでカスタマイズイヤホンであるかのような優れた装着感となっています。
ケーブルタッチノイズを解消するイヤーフック(ロック機構付き)
イヤーフックはタッチノイズの減少に有用で、装着頂くと歩行時にケーブルと身体が触れることで発生するタッチノイズが劇的に減少します。
弊社の従来のイヤーフックは、一般的なイヤーフックよりもスリムで、
ワイヤーや樹脂の入ったケーブルに比べて異物感がなく、掛けていることを忘れる快適さを特長としています。
今回、新たにケーブルのロック機構を追加いたしました。
左右軸色違いのオリジナルイヤーピース
音導管部分と耳に触れる部分とで硬度が異なる2種類のシリコン素材を採用。
音導管部分には、耳に触れる部分に比べて硬度が高いシリコンに溝加工を施すことで強度と柔軟性を両立。
耳に触れる部分には硬度の低いシリコンを採用し、快適な着け心地と高い遮音性を実現しました。
軸色を一方はグレー 、もう一方を赤にすることにより、イヤーピースを少しめくってイヤーピースの軸色を確認することで、 薄暗い場所でも左右の見分けがつきやすくなっています。
さらに、隣のサイズの軸色が異なる(グレー軸は濃いグレーと薄いグレーの交互、赤軸は赤とピンクの交互)ため、サイズの判別もしやすくなっています。
サイズはSS / S / M / L / LL の5サイズです。