ワーシーパーク シングルバレル 2006 17年 JAPAN EXCLUSIVE 55% 700ml ラム
ワーシーパーク シングルバレル
2006 17年 JAPAN EXCLUSIVE
2023年にジャマイカのワーシーパーク蒸溜所を訪問し、
数多くのカスクサンプルから特別に厳選されたシングルバレル。
現在の蒸溜所は2005年に再稼働するため、
この2006年蒸溜は創業2年目の数少ないストックであり
17年熟成は蒸溜所からリリースされるオフィシャルボトルの中では
最も熟成が長いボトルの1つとなる。
マークにあるWPLはエステル値60-119の原酒であり
同蒸溜所では最も古くから蒸溜されており、香味の核となる存在である。
【ワーシーパーク蒸溜所】
1670年創業。ジャマイカがイギリスの正式な植民地となった年にクロムウェルへの功績を称えフランシス・プライス中尉に840エーカーの土地が与えられたことに始まる。
サトウキビの商業栽培は1720年に始まり、現在も衰えることなく続けられている。
中心部から少し東のSt.Catherine教区の北西部に位置し、
1741年以来ラムを作り続け、現在稼働しているどの蒸留所よりも古い歴史を持つ。
1918年よりクラーク家により運営が行われるが、1960年代初頭に砂糖の価格の暴落により政府の要請の下、その歴史に幕を下ろす。
その後、ラムの製造を再開することはなく、砂糖の製造のみを行ってきたが、
2004年にワーシーパークの4代目当主であるゴードン・クラークにより、
2005年に新たに蒸溜所が再建され、40年ぶりにラムの蒸溜が再開する。
設立当初からの“CanetoBottle”のスタイルを踏襲し、
2007年にはRum-BarOverproofRumが誕生。
「ジャマイカ最古の蒸溜所」であり、「ジャマイカのイノベーター」として、
わずか15年足らずでジャマイカ唯一のシングルエステート・ラムとして
世界的なラムのブランドへと返り咲いた。
【テイスティングコメント】
ドライアプリコットやバニラ、メイプルシロップの香りがあり、
マサラやクミンのスパイスも感じます。
味わいとしては、熟した洋梨、林檎、ビターチョコ、
フィニッシュは和三盆や黒糖もあります。
オールドファッションドというバーボンをベースにしたカクテルがありますが、
このワーシーパークに変えても大変美味しく召し上がれます。
またお湯割りでも風味豊かでおすすめです。
最近はジャマイカラムの人気が上昇しており、
その背景にはポットスチルラムという、ラム業界ではあまり導入されていない、
シングルモルトウイスキーを作る生産工程に似た、
小規模で丁寧な作り方が受け入れられてきた所にあると思います。
17年熟成というのも、他のラムに比べてかなり長期熟成で、
じっくりと味わって飲むのに最適です。
昨年は日本とジャマイカの国交60周年という節目にあたる年でした。
今後も日本でジャマイカラムを飲む機会は増えそうです。
まずはワーシーパークからいかがでしょうか?
Tasting Comment by Bar SALVAdOR
店主 鈴木 裕介


BAR SALVAdOR<バー サルバドール>
2005年高田馬場にオープンしたオーセンティックバー。
店主の海外から買い付けたレアウイスキー、オールドボトルを中心としたラインナップ。
国内外からお酒の生産者やコレクター、愛好家などの来店多数。
週変わりのお華もお店の彩りとして、好評を得ている。
<店舗情報>〒169-0075
新宿区高田馬場1-29-6 野菊ビル2F
JR山手線「高田馬場駅」より徒歩3分