頭山満『頭山翁語録』
――若いときからずいぶん粗末に扱うた身体じゃが、それでもこれだけもつのじゃから、大事に使うとったら二百ぐらい生きられたかも知れん。百まではもうすぐじゃ……。戦中に米寿をむかえた頭山翁の、時局観から人物観まで「警世」の高談をおさめる。1943年(昭和18)初版。
- 書 名:頭山翁語録
- 著 者:頭山満
- 仕 様:四六判(190 × 129ミリ)166頁
- 番 号:978-4-86763-034-1
- 初 版:2025年4月30日
- 定 価:1,998円+税
[目 次]
八十八年の回顧
大東亜戦争まで
青年に与う
古今の人物を語る
趣味と嗜好
[著 者 略 歴]
頭山満〈とうやま・みつる〉1855年(安政2)福岡に生まれる。社会運動家。号は立雲。父は福岡藩士・筒井亀策。76年、萩の乱に連座し、西南の役を獄中で迎える。出獄後、向陽社(のちの玄洋社)を結成し自由民権運動に投じ、次第に国家主義・アジア主義に傾く。亡命中の孫文、金玉均、ビハリ・ボースらを援助し、また黒龍会の顧問も務めるなど、在野にあって外交・内政に隠然たる影響力を持った。戦中の1944年没す、寿89。