大原特産の「ちりめん赤しそ」を、夏野菜の茄子・胡瓜・茗荷と一緒に一ヶ月ほど樽に漬け込むと、乳酸醗酵を経て、赤紫色の鮮やかな「志ば漬」ができあがります。 この「ちりめん赤しそ」、紫蘇の純粋種に日本でいちばん近いと言われています。山々に囲まれ、他種の花粉の飛来をふせぐ特異な地形ももちろんのこと、里の人々のたゆまぬ努力が今も良質なちりめん赤しそを守っているのです。 ――志ば漬づくりは、紫蘇づくりから―― 土井志ば漬本舗では、三月の苗床づくりにはじまり、中でも選りすぐりの種を採り終えるまで、自社の畑で赤しそを大切に栽培しております。 美味しい志ば漬は良質な野菜はもちろんのこと、この大原特産のちりめん赤しそがあってこそできあがります。そして、“本物”にこだわり続けた伝承の技があってはじめて、生まれるお漬物なのです。 |