犬 しつけ 本 【飼い主の言う事を聞く気持ちを養う方法ー伝えたい5つの課題ー】犬たちはなぜ?飼い主に唸る!噛むのか!
ドッグハウスK9のドッグトレーナーが、犬のしつけについて、まとめた本が出版されました。甘噛み、拾い食い、無駄吠え、トイレといろんな問題行動がありますが、一つ一つの問題を改善するのではなく、犬たちが根本に飼い主の言う事を聞く気持ちを心理的に養えば、言うことを聞きたくなる気持ちが養い、聞く気持ちさえ養えば、ほとんどの問題行動が無くなるでしょう。この本では、犬の考え方を学び、心理的に犬たちが飼い主の言う事を聞きたくなるように導く、犬の考え方を飼い主が学ぶ教科書となっております、犬のしつけ本です。
はじめまして、ドッグハウスK9のドッグトレーナー三好智美です。私はドッグトレーナーになり、たくさんの飼い主さんを教えていく中で、1つ1つの内容は理解できても、実際何から始めたらよいのか、ドッグスクール卒業した後どういう対応をしていけばよいのかと不安を抱えられている飼い主さんを多く見てきました。犬を教えていく中で、大切なことはたくさんありますが、出来る限りわかりやすく、重要な課題を5つにまとめました。全ての飼い主さんに知って頂きたい内容です。犬たちに学んでほしいことに、「気持ち」と「形」があります。たくさんのしつけの本があると思いますが、ほとんどの本は「形」の教え方がメインです。しつけの本の通りにしても本のように犬が動いてくれないことも多くあると思います。それは、「気持ち」が育ってないからなのです。犬たちに「形」を教える前に必要な「気持ち」、飼い主の言うことを聞く気持ちを養う方法をまとめました。飼い主の言うことを聞かない、もしくは都合のいい時だけ聞く、おやつがある時だけ聞く、聞いたり聞かなかったり気まぐれ、そして飼い主に「唸る・噛む犬」は、なぜ増えたのでしょうか?飼い犬に大きな問題が無ければ、「犬をしつける」ということは関係ないと思われるかもしれませんが、小さな問題の積み重ねが大きな問題に変わっていきます。最近、飼い主が、飼い犬に噛まれて重傷、又は死亡というニュースが増えています。ゴールデンレトリーバーが家族の10か月の赤ちゃんを噛んで死亡させてしまったニュースはご存じでしょうか?そのあと、北海道で70代の方も噛まれて死亡したというニュースもありました。飼い犬に噛まれて、犬を飼うのが大変になってから来られる方が、年々増えています。噛み傷が浅いと、まだ大丈夫と思われる方も多くおらますが、噛まれるタイミングや、噛まれた場所により、浅かったり深かったりとなります。噛むということ自体がすでに大きな問題になっていることに気づいてほしいのです。そして、噛むという行動は、ある日突然始まるということも知っておいてください。しかし、噛む前に威嚇があったり、そして、その前には、要求吠えと言って、飼い主に向かって要求的に吠える行動があります。そしてその前には、じゃれ噛みや、甘噛みと言われる行動がなおらない状態にあります。問題がなければ、可愛いく飼っていけるのですが、大きな問題が目に見えた時には、かなり大変な状態にあるのです。 私はドッグトレーナーとなって約30年が経ちました。北海道育ちということもあり、子供のころから動物が大好きでした。まだまだ捨て犬も多い時代でしたので、私が拾ってきた犬の里親が見つからない時もあり、多い時は10匹前後の犬と暮らしていました。子犬を拾っては、放課後に新しく飼ってくれる人を探すために、近所の子供たちと、1件1件お願いに行っておりました。8歳のころに、たまたまお願いに行った家の方に、「雑種はバカだからいらない」と言われたことがきっかけで、「大きくなったら、犬の訓練士になって、みんな賢い子になったら貰ってもらえる」と考え、そのまま大人になってしまったのです(笑)その時の願いも、今の願いも変わっていません。処分される犬がいなくなることです。昔は、避妊や去勢の手術がまだ普及していない地域が多く、知らないうちに生まれてしまった仔犬を保健所に持ち込むケースが多くありました。私は兵庫県動物愛護センターでも講師をさせていただいておりますが、近年では、ペットショップで購入した犬たちが保健所に増えています。飼っていくことが大変になり持ち込まれたケースも多くあります。そのほとんどは、犬のことが分かっていれば起こらなかった問題なのです。大きな問題になる前に、飼い主さんに知ってほしいこと、そして問題となってしまった犬も、今より改善していける内容をまとめました。私が最初に勉強に行ったのは、イギリス、そしてオーストラリア、アメリカ、そこで学び出会った家庭犬や、介助犬、聴導犬や盲導犬、ガードドッグ。先進国でいろんな犬を見て学び、そして日本人の飼い方を知りました。なぜ、飼い主を噛む犬が増えたのかもまとめています。現在、「うちのワンコ、飼い主の言う事を聞かないな?」と思っている方にもおススメです。最初にしてほしいことです。もちろん子犬にも当てはまります。犬の気持ちを養う方法は、すべての犬に当てはまります。この内容を知っていただけましたら、犬を理解できますし、飼い主さんで育てていけます。私の理想は、今の私の仕事、犬の問題行動専門の訓練士としての仕事がなくなることです。変な言い方ですが、問題行動のある犬たちがいなくなるということは、飼い主さんが犬の考え方を知っているということであり、人と犬との共存が出来ていて、人と犬が楽しく暮らしていける、だれでも犬と楽しく暮らせる、そんな日本になることです。そして子供たちにも知っていただけたら、子供たちが大人になったときに、楽しく犬と暮らせると思います。飼い主を噛む犬又は、飼い主の言うことを聞かない犬たちは、飼い主の言う事を聞きたくない犬たちです。飼い主を噛む犬は、いきなり噛むわけではなくて、飼い主の言う事を聞かない事から始まります。聞かなくなってエスカレートした状態が、飼い主に唸る、そして噛む行動へと変わっていくのです。飼い主を噛むようになってしまう理由は1つではありません。重なれば重なるほど重症化します。そして、まず大きな原因として、「飼い主に飼われていると思っていない」、この状態から、野生化していくのです。そして、「飼い主に飼われていると思っていない」状態に、なぜ、なるのか? 現在は、ほとんどの犬が、室内犬です。小型犬も大型犬も。室内で飼うことが、犬との距離を縮め、犬たちとの接点が増えたことで、問題も増えました。昔は飼い犬に噛まれるトラブルはほとんど、ありませんでした。今から約20数年前ぐらいの犬の問題行動の相談は、「引っ張って歩く」「落ち着きがない」「伏せが出来ない」「待てが出来ない」と言ったような形が出来ない内容が多かったのです。今は、逆に、「歩ける、座れる、マテ出来る、けど噛む」なのです。飼い主さんによく言われます。「賢くならなくてもいいので、普通に飼える犬になってほしい」と。昔は、「歩き」を教えて欲しいと言われる方が多かったです。その頃は、犬を外で飼うのが主流でしたが、運動不足の犬も多くいました。外で飼うことと、大型犬が流行りだした頃だったので、躾もですがどちらかというと運動不足の犬が多い時代でした。外で飼うことで、犬との距離もあり、接点も少なかったのです。でも、そのお陰で犬たちは、「飼い主の言う事を聞く気持ち」があったのです。問題は運動不足だったので、運動すると落ち着きも出てきて、運動による遊びなどから新たな喜びも生まれ、どんどん覚えてくれました。昔の犬たちは、環境の中で、飼い主の言うことが聞ける犬が育っていたのです。運動不足の犬は多くいましたが運動不足は、運動すれば落ち着きます。今は室内で犬を飼うことが多くなり、犬との生活も深くなっています。今と昔と同じように飼ってるのにと、思われる方も多くおられますが、環境が違うことにより、飼い主の行動も違っていたのです。犬に形として、オスワリやフセ、マテも大事ですが、形を覚えさせるにも、気持ちが「飼い主の言うことを聞く気持ち」が必要になります。飼い主の言うことを聞く気持ちを養う方法を5つの課題として、出来る限り簡単にわかりやすくまとめました。たくさんの方に知っていただき、ご縁のあった犬たちと、幸せに楽しく暮らしていただきたいと思っております。