刃物産地として全国で最初に伝統的工芸品の指定を受けた越前打刃物。今では越前の多くの包丁が海外に輸出され、日本でも入手が非常に困難になるほど世界中で高く評価されています。
増谷刃物製作は700年の歴史をもつ越前打刃物の伝統を四代に渡り受け継ぎ、職人が一本ずつ丹精を込めて、家庭用包丁一筋、スムーズな切れ味、なめらかな切り口の扱いやすい包丁を生み出してきました。
心材の刃はV金10号(VG10)(またはコバルト合金鋼)です。一般的にモリブデン鋼、モリブデン・バナジウム鋼、特殊鋼、硬質ステンレス、特殊ステンレスと記載されているものよりも高級な材質です。切れ味、切れ味の持続性が上です。この材質はモリブデン、バナジウムだけでなくコバルトも含まれており、耐摩耗性、靭性、硬度の点で刃物鋼としての最適な条件を備えた高級ステンレス刃物鋼です。ステンレスですので、ステンレスではない包丁のように錆を気にする必要がありません。モリブデンとバナジウムが添加された医療用メスがよく切れるのはよく知られていますが、さらにコバルトが添加されているため、さらに硬くて鋭く、切れ味がさらに持続します。つまり頻繁に研ぐ必要がありませんので、メンテナンスが容易です。鍛えられた芯材のV金10号は硬度が増してより鋭く、刃欠けに対してより強く、切れ味の持続性がより向上します。
適切な焼入れは包丁に命を吹き込む重要な工程です。刃かけのしやすさを左右し、また鋭さの要素になります。季節によって炉の温度や投入時間を調整し焼入れを行っています。
日本刀の技術で知られるように、柔らかい鋼材と硬い鋼材を重ね合わせ、素材を鍛えることにより、非常に優れた刀身が生み出されます。その結果刀身に生じる「墨流し」と呼ばれる優美な波模様は、日本の刃物文化が生み出した宝の一つです。この美しい波模様は17層の積層構造であり、ひとつとして同じ模様は存在しません。
刃厚は最大約1.8mmです。この薄さは鮮烈な切れ味に寄与します。数ミリ違うだけで、切るときの感触が異なります。
側材は心材の刃よりも柔らかいステンレスが使用されているため、つまり固い刃の心材の面積が少ないため、非常に研ぎやすい構造となっています。
口金付きですので、耐久性がありかつ衛生的です。
柄は、美しい木目デザインの積層強化木で、職人が一本一本最適な形に調整しています。
「皆さんがふと思い出す一皿に寄り添える包丁でありたいと願っています」。
増谷刃物製作が提供するスムーズな切れ味、なめらかな切り口をお楽しみください。
鞘も一緒にいかがですか
包丁を持ち運んだり、キッチンに包丁スタンドがなくても安全に保管するのに役立ちます。
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※錆びにくい鋼材で造られていますが、錆防止のために使用後はきれいに洗い、必ず水気を拭き取ってください。
※刃こぼれや、折れ、割れまたは刃が曲がる場合がありますので、冷凍食品には冷凍ナイフ、魚の骨やカニなどの硬いものを切る際には出刃包丁など、それぞれの用途に合わせた専用の包丁をお使いください。たとえ薄い冷凍肉や冷凍した魚のすり身、または小さい骨であっても、刃を痛めますのでご使用はおやめください。