火葬後の仮の入れ物からお骨壷に入れたい、お骨壷が古くなったので新しくしたい、大きな骨壷から小さなお骨壷に一部だけ納めて、あとは埋葬してあげたい・・・いろいろな場合があるかと思いますが、ここでは「どのように移し変えたらいいのか」について、少しお話をしましょう。 まず、「自分で移し変えていいのかどうか」についても悩まれる方もいらっしゃると思います。ご自宅にあるペットちゃんのお骨については、ご家族様のご意思で移し変え等をなさってかまいません。ペットちゃんも、一番身近なご家族様がなさってくださるなら安心すると思います。お寺や霊園にお骨がある場合には、それぞれの施設に確認してみましょう。移し変えについても、その施設で行ってくれる場合もあるでしょう。また、お骨壷を開けること、お骨に触ることにどうしても抵抗を感じる場合には、近くの施設に相談をしても良いと思います。具体的な移し変えの方法としては、今あるお骨壷(もしくは仮の入れ物など)から新しいお骨壷へ、そのまま一気に納めてしまってもかまいませんが、お骨はとてももろく、崩れやすいものです。形をきれいに残したい場合には、タオルなどクッションになるものの上に紙を敷いて、その上にいったん全てのお骨を取り出します。その後、1つずつ丁寧に新しいお骨壷に納めていきましょう。お骨を納める順番ですが、火葬された施設によっては、身体の下部〜上部、大きなお骨〜小さなお骨、などというように、順番にお骨壷に入れてくださっていることもあります。同じように納めたい場合にも、先にご説明しましたとおり、いったんお骨を全部取り出して、同じように納めていただければ大丈夫です。もちろん、決まりがあるものではありませんので、順番が変わってしまったからペットちゃんが成仏できないとか、幸せになれない、ということはありません。難しく考えずに、丁寧に納めていきましょう。お骨は清潔な手で直接触れてもかまいませんが、その後長くご自宅に置かれる場合には、より衛生的な方法で納めることをおすすめします。軍手やビニール手袋をしたり、使い捨ての割り箸などでお骨を納めていくと良いでしょう。お骨の中には、灰のように細かい状態になっている部分もあると思いますので、その場合にはお骨壷からお骨壷へ、ブラシなどを使って納めていきましょう。ご家族様が気持ちをこめて、慈しみながらお骨に向き合えば、ペットちゃんはきっと満足してくださると思います。新しいお骨壷も、ペットちゃんにとって居心地のよい場所になると良いですね。