【『大樽』熟成ピノ・ノワールは何がいい? 】
ベッカー ドッペルシュトゥック シュペートブルグンダー 2021
| ワイン詳細 | |
|---|---|
| 醸造について | ドッペルシュトゥック(2400Lの大樽)熟成 |
| 飲み頃温度 | 13 - 15℃ |
| おすすめグラス | ブルゴーニュグラス |
| 栓のタイプ | スクリューキャップ |
| 内容量 | 750ml |
《生産者について》
フリードリッヒ・ベッカー醸造所は、ファルツ地方の中でもフランス・アルザスに面した国境近くにあります。 ゴーミヨ誌で8年連続最優秀赤ワイン賞を受賞するほどの、シュペートブルグンダー(ピノ・ノワールのドイツ名)の名手です。
きつねのエチケットはワイナリーの哲学のあらわれ。イソップ童話の「酸っぱいブドウとキツネ」の話に因んでいます。周りが甘口ワインばかりつくる時代に酸味を大事にしたピノ・ノワールで世界に認められた。その実績を皮肉ってるのです。
ベッカーのピノ・ノワールは非常に価格幅が広いことが特徴です。ドイツの特級畑にあたる「グローセ・ラーゲ」をいくつも所有。トップキュヴェは今や10万円です。一方でスタンダードクラスは3000円台と手を出しやすい価格なのがうれしいところです。
《このワインについて》
「ドッペルシュトゥック」というのは熟成に使うオーク樽の大きさを示す用語で、2400Lサイズと一般的な小樽の10倍以上です。大きな樽は単位量あたりのワインが樽材に触れる面積が小さくなります。樽香の添加や樽材を通した酸化は控えめとなり、フレッシュなタンニンをもったクラシックな雰囲気の仕上がりとなります。その分少しだけ軽やかに感じるでしょうか。
通常の「ピノ・ノワール」と比べより慎ましやかでライトな印象。ベッカーのピノ・ノワールを初めて飲む方には、私はたいてい通常の「ピノ・ノワール」の方をおすすめします。しかし高級なブルゴーニュも飲みなれた方なら、この「ドッペルシュトゥック」の控えめさこそ価格以上の価値を感じていただけるはずです。
《テイスティングノート》
レッドベリーやクランベリーのアロマに、森の下草のようなくぐもった複雑な香りが混ざります。ブルゴーニュ産ほど「洗練された」という言葉は似あいませんが、その奥ゆかしさがまた魅力。
口に含めばピュアな果実感が鮮やかに広がり、この価格帯には珍しい適度なタンニンが優しく刺激します。ファルツ産らしい美しく高い酸味が心地よく続きます。