
【あんのし】誕生の逸話
あんのしが生まれたのは珍重庵創業まもない頃。
その時に作られた商品紹介のしおりにはこのように記されていた。
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熊野は山紫水明風光明媚の地、而も(しか)この自然美に抱かれて育まれた熊野人情の美しさは更に魅力的なるものあり、熊野訛「あんのし」は、熊野人の純情を偽りなく表現したものである。而も、熊野人は、古来熊野芋を常食として愛好し、秋の夜長の徒然に、蒸し芋を頬張り乍ら(なが)「あんのし」ことばの茶話が弾むのである。
本舗は、この愛すべく親しみの深い熊野訛「あんのし」の味覚を表現すべく名物熊野芋と結んでこゞに銘菓「あんのし」を謹製し、大方諸賢のご愛好を仰がんとする次第である。願わくは、熊野風光と共に銘菓「あんのし」によって更に熊野美の奥床しさを御満喫さられん事を。
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熊野訛そして熊野人が愛し食した熊野芋の姿を模し、これからも熊野風土が美しい形で忘れられないようにとの先代 鈴木重郎の想いが感じ取れます。
1本1本串刺しにしたものを丁寧に回転させながら焼きあげる製造方法は現在に至っても変わりません。
製造過程をご紹介




