販売生体について | ヒガシキリギリスのたまごです。 ふ化から成虫になるまでの成長をお楽しみください。 ※お送りする個体はたまごのみとなります。幼体、成虫の画像はイメージ画像です。 |
別名 | 東螽斯 |
学名(※) | Gampsocleis mikado (※)…学名が不明の種は流通名での記載の場合があります。 |
生息地 | 日本(青森県から岡山県、淡路島) |
内容量(約) | 10個 |
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ご使用方法 | 【ふ化の準備】 ●到着したプリンカップから固定材(スポンジ)を取り出してください。 ●プリンカップはフタをして、そのまま春先の羽化に備えます。 (プリンカップの中のペーパーは湿度維持のために濡らしてあります。そのままふたを閉めて密閉をしてください。) (プリンカップ内の水分がカラカラになってしまう場合は霧吹きを行って湿度を保つようにしてください。) ●キリギリスのたまごは冬の寒さを経験しないと孵化しません。十分に寒く、凍結しない玄関などでの保管がオススメです。 ●早いと3月ごろから孵化が始まります。気温が上がり始めたら、プリンカップを定期的に観察してください。 ●たまごが孵化したら幼虫は飼育用のケースに移してあげてください。
※キリギリスのたまごは産卵時期などや温度条件により、1年で孵化する卵、2年で孵化するものが存在します。 春先に卵がしっかり膨らんでいれば、その卵はその年に孵化する卵と判断が可能です。 孵化しなかった卵はプリンカップに戻して湿度を保つことで翌年の孵化に備えてあげてください。
【注意事項】 ●たまごの表面にカビが生えることがありますが、育成には特に問題はありません。 ●たまごが破裂したり死んでしまった場合は取り除いてください。 ペーパーにシミがつく、たまごがしぼんでいる、たまごが黒く変色している場合は、たまごが死んでしまっている可能性があります。 死んでしまったたまごにカビが生えることがあります。 ●ペーパーの汚れが気になる場合は、ペーパーを交換してください。 市販のキッチンペーパーやティッシュを折りたたんで湿らせてご使用ください。
【ふ化したら】 ●孵化直後の初令幼虫は大変小さいので、プラケースの隙間から脱走してしまうことがあります。 プラケースのフタに不織布などを挟んでおくと脱走の防止が出来ます。 ●孵化直後の初令幼虫はエサにやや苦労する場合があります。 アゴの力が弱いため、『スズムシのエサ』や『熱帯魚用のエサ』と一緒に、すりおろしたキュウリ、ニンジンを与えてください。 ●エサと一緒に必ず水飲みで水が飲めるようにしてあげてください。 コオロギやスズムシ用の水飲みを利用していただくか、湿らせたミズゴケなどを飼育ケースに入れ、幼虫に直接水がかからないようにご注意ください。 ●2令以降になれば、成虫と同様のエサを食べる様になります。 ●3令以降は肉食性のエサが必要です。 乾燥ミルワームやSSサイズのコオロギなどのタンパク質をメニューに加えてください。 このころから共食いが始まるので、大きなケースで飼育するか、個別飼育に切り替えます。 大きなケースでの飼育は共食いを完全に防げるわけではないので、隠れ家になるモノをたくさん入れておくとよいでしょう。 ●キリギリスは脱皮が苦手なので、高さのあるケースで飼育し、ぶら下がっても大丈夫な足場を用意してあげてください。
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飼育要件(※) | 飼育温度: 15〜25℃ 飼育湿度: 30%前後 産卵形態: マット産み 成虫寿命: 約2ヶ月 エサ: 野菜(タマネギ)・熱帯魚の餌など・ミルワーム・コオロギなど、雑食性。水分切れとタンパク質不足に注意。 総合難易度 ★★☆☆☆ ※…飼育要件は一例です。必ずしもこの環境下であれば飼育・ブリードできることを確約するものではございません。 |
どんな種類? | 「ギーーーッチョン、ギーーーッチョン」の大きな声で古くから親しまれる大型の鳴き虫です。 歌や童話でも知られる鳴き虫の代表格です。緑色の体に太く長い後ろ足、黒い斑模様が入った翅を持っており、顔はいわゆるバッタ顔をしています。 メス個体は太く長い産卵管をもっておりオスメスの判別は容易です。 現在は生息する場所によって細かく4種類に分類され、中国地方から西に生息するのが「ニシキリギリス」、中国地方から東が「ヒガシキリギリス」、北海道に生息する物を「ハネナガキリギリス」、そして沖縄に生息する物を「オキナワキリギリス」と分けるのが一般的です。 ヒガシキリギリスは前翅側面に黒斑が多く、翅の長さはニシキリギリスより短く、発音器はニシキリギリスより丸みを帯びやや大きいとされています。 実際にはこれだけでは判別が難しく、さらに生息地ごとにいくつかのグループに分けられるようで、さらに詳しく精査が進められています。 飼育は容易で、通気性の良いプラケースでの飼育が適します。肉食性が強く共食いをするため、繁殖以外のときは個別飼育が良いでしょう。 エサは野菜やコオロギ用のフードのほか、ミルワームやドッグフード、昆虫ゼリーを与えると良いでしょう。 水を良く飲むので水切れに注意が必要です。 |
繁殖 | コオロギやスズムシなどに比べやや繁殖は難しいです。 大型の鳴き虫なので、使用するケースも中サイズ以上のものを使用しましょう。 メスの産卵管が長いため、底床は産卵管の1.5倍程度の厚さに敷く必要があります。 スズムシ用のマットや赤玉土を敷き、オスメスを一緒に飼育していると土の中に産卵します。 翌春になると卵からふ化してくるので餌や水を切らさないように管理しましょう。 孵化直後の幼虫は花びらや花粉を良く食べるので、タンポポやヒメジョオンなどの花を与えてください。 本種は、6回の脱皮を繰り返します。3令以降になったら共食いがひどくなるので個別飼育が必要です。 また、3令以降は脱皮の際に十分な空間と安定した足場が無いと脱皮不全になりやすいので、足場になる枝などを多く入れてください。 幼虫の初期飼料には、足場も兼ねてアカツメクサが有効です。 ビニールポットで育てたアカツメクサをそのままケースに入れてあげると良いでしょう。 キリギリスの卵は休眠から覚ます温度条件が複雑で、1年で孵化するもの、2年で孵化するものなどのばらつきが見られ、最大4年かかります。 必ず冬の温度を経験させる必要があります。 |
亜種 | ― |