ヌマムツ | |
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販売名 | ヌマムツ |
学名(※) | Nipponocypris sieboldii (※)…改良品種や学名が不明の種は流通名での記載の場合があります。 |
別名 | カワムツA型 |
分布 | 静岡県から琵琶湖周辺、瀬戸内海沿岸を経て九州の有明海沿岸河川 |
飼育要件 | 最大体長 → 20cm 温度 → 5〜30度 水質 → 中性〜弱アルカリ性 餌 → 生餌、人工飼料 ※飼育環境は一例です。必ずしもこの環境下であれば飼育できることを確約するものではございません。 |
種類詳細 | 静岡県から琵琶湖周辺、瀬戸内海沿岸を経て九州の有明海沿岸河川に生息するコイの仲間です。美しい婚姻色を持つことから人気の種で、オスは顔、背ビレ、胸ビレ、腹ビレが赤く染まり、尻ビレも黄色い発色を見せます。よく似た外見を持つことから2000年頃まで“カワムツA型”としてカワムツと同種とされていましたが、尻ビレの軟条数や側線鱗数に差があり、カワムツに比べ、体側のラインがやや薄く、胸ビレと腹ビレの前縁が赤くなる点や、本種のほうが緩やかな流れを好む点、カワムツとヌマムツの間で交雑がない点から完全に別種として分けられ、2003年に新和名「ヌマムツ」が与えられました。繁殖期の5〜8月には婚姻色を表します。食性は昆虫、藻類などを食べる動物食性の強い雑食性です。飼育は容易ですが、水質の悪化には弱く、活発に泳ぐため十分なスペースのある水槽での飼育が適しています。 |
飼育のポイント | 高水温、水質の悪化には弱いです。溶存酸素量の多い十分にろ過の効いた環境での飼育が適しています。夏季には水槽用のクーラーが必要です。 活発に遊泳するため十分なスペースのある水槽での飼育が適しています。 水槽から飛び出すことがあるので水槽にはフタを用意したほうが良いです。 |
混泳の注意点 | 性質は温和で同種間ではやや小競り合いをしますがそれほど問題ははありません。 活発に遊泳し、何でも貪欲に食べるので、おとなしい種との混泳は注意が必要です。 |
繁殖 | 水槽内で繁殖させるには十分なスペースの水槽が必要で、水槽内での繁殖例もほとんど知られていません。しっかりと成熟した個体を複数匹で飼育し、水槽内に砂礫を敷いた環境を用意できれば繁殖行動を観察できることがあります。産卵後は砂礫の中に卵があるので、親魚を別の水槽に移し、稚魚は稚魚専用の人工飼料を与えると良いでしょう。 |
その他 | ― |