オオタニシ | |
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販売名 | オオタニシ |
学名(※) | Cipangopaludina japonica Bellamya japonica (※)…改良品種や学名が不明の種は流通名での記載の場合があります。 |
別名 | カクタニシ |
分布 | 日本 ― 北海道〜九州 |
飼育要件 | 最大殻高 → 6.5〜8cm 温度 → 5〜28度 水質 → 中性〜弱アルカリ性? 餌 → 人工飼料、生餌 ※飼育環境は一例です。必ずしもこの環境下であれば飼育できることを確約するものではございません。 |
種類詳細 | 北海道から九州に生息するタニシです。日本固有の種で、日本最大の淡水巻貝です。 産地により最大殻高が異なり、北方の産地の方がより大型になります。 水田より沼、小川などのやや水深と水の流れがあるところに見られ、石等に付く付着藻を主食としています。 マルタニシと区別されずに流通することが多いですが、本種はマルタニシに比べ殻に丸みが無く円錐状の殻が特徴です。 水質浄化に役立つことが知られ、水槽やビオの鉢内の植物プランクトンの大発生を抑え、汚泥を積極的に摂食してくれます。 大きな体を持つため非常に動きは緩慢ですが、水槽内では貝とは思えないほどの存在感を見せ、ヒメタニシに比べややきれいな水を好み、高水温も苦手です。 硬度の高い水質では非常に良く殖えるので、ビオの鉢では水質浄化と藻の除去に役立ってくれます。 貝食性の強いフグなどとの混泳は適しませんが、小型の貝を食べてしまうような生体とも本種であればかろうじて混泳できる場合があります。 |
飼育のポイント | 特別に餌を与えなくても水槽内で発生するコケや有機物を食べて生きることができますが、立ち上げ直後や貝を投入して綺麗になった水槽等では、コケや有機物が足りずエサ不足になってしまいます。 酸素が不足したり、水質が悪化すると水面付近に上がり、アンモニアや亜硝酸塩が多くなると殻を閉じてしまうので水質の指標にもなります。 水質の悪化や高水温にはやや弱く、溶存酸素も豊富な水を好みます。 大型の鉢や池での飼育が適し、水量の少ない鉢などでは水温が上昇、水質の悪化に注意してください。 極端にpHが低い環境はあまり向いていません。 簡単に殖やすことができる反面、殖えすぎると水草の食害などのデメリットも生じます。 殖えすぎた場合は適度に間引くと良いでしょう。 ヒーターに直接貼りつくと火傷により死亡することがあります。ヒーターカバーを用いると良いでしょう。 |
混泳の注意点 | どんな魚と混泳させても特に問題はありません。 |
繁殖 | オスは右の触覚が輸精管として機能し、触角の先が丸くなっています。 メスは交尾により受精し、卵を体内で育てて稚貝を産む卵胎生です。 簡単に稚貝を得られますが、一回の産仔数が少ないため卵を産む種に比べると殖えるスピードはやや遅いです。 それでも水質を弱アルカリ性にし、硬度を上げ、低い水温にならなければ殖えるスピードが上がります。 稚貝は親と同様の姿を持ち簡単に育てられます。 |
その他 | 冬場の寒い季節になると土に潜って越冬をします。 短期間であれば水がなくなっても殻に閉じこもって生存可能です。 |