![]() ブレッド&バター シャルドネ ![]() 【味わい】金色に近い麦わら色。グラス内を落ちるねっとりオイリーな様からも、濃密な味わいを思わせる。更にはなんとも特徴的なバターの香。一口にバターとは言っても「熱したフライパンの上で溶けだした頃のバターにある香ばしさ」といったら伝わり易いかも。乳酸発酵(MLF)由来の香は、杏仁豆腐、炊きたての白米、熟成白カビチーズの香を感じる時もある。 口中では粘性ある酒肉がとろけるよう。トーストオークがもたらす焼いたパンとバニラの風味が華やかさに輪をかけ、アーモンド、カスタードクリームのニュアンスも添えられる。 果実感はトロピカルフルーツ。酸味が苦手な方にとっては尚一層と魅力的。また、オーク材のタンニンたもたらす収斂性が極低く抑えられており、余韻にかけて雑味が残されない。 香りを一層と表したい時はやや高めの温度を。逆の場合は低めにされると引き締まり感を得られる。 |
![]() ブレッド&バター ピノ・ノワール ![]() 【味わい】中心部は黒に近い紫も、ディスクに照りがある為、淀んだ感を受けない。シャルドネ同様にゴージャスなアロマを持っており、トーストオーク由来の甘やかなバニラ香も共通。 グラス中にあった赤果実の香も、口中では熟度ある果実感が増し、甘美な感が膨らむ。 喉越しからアフターに続くは、チェリーコーク、ナッツのキャラメリゼ、針葉樹、月桂樹、紅茶葉といったリッチな風味。 若い醸造家が多かった時代のサンタ・バーバラ産ピノに度々見られたスタイルも、それにも先んじてイメージされるワインが、新樽200%時代のドミニク・ローラン。二次アロマや酸の量など異なる点はままあるが、高級感を醸し出すオークの使い方を象徴に、構成要素をデフォルメさせた造りは相通じるところもある。 ※ポマール&ディジョン#777クローン/天然酵母発酵/フレンチオーク100%熟成 |