『ナミビアの砂漠』山中瑶子監督×カナ役・河合優実、ハヤシ役・金子大地 表紙巻頭撮りおろし鼎談14ページ!以下特集リードより『ナミビアの砂漠』はターミナル駅を歩く主人公のカナ(河合優実)を遠景で捉えた長回しから始まる。 (中略)カナは喫茶店で久々に高校時代の友人と会い、そこで彼女から高一のときのクラスメイトが自殺したと伝えられる。しかし、その名前を聞いてもカナは「あの縮毛矯正の?」としか思い出せない。二人の背後では昔と今のワークライフバランスの違いについて話し合う3人の若い男性がなぜか比喩に下ネタを織り込んでいて、カナは、顔も忘れてしまったクラスメイトの死よりつい耳に入ってしまうノーパンしゃぶしゃぶというワードに注意が向いてしまう。(中略)以降、カナはホストクラブで軽飲みして、歌舞伎町でハヤシ(金子大地)と落ち合う。カナはホンダ(寛一郎)と同棲しているので、浮気になるが二人はそのタブーを犯しているスリルも相まってラブラブのピーク。二人は歩き出すが、カナから暴言を吐かれたスカウトマンが腹いせにハヤシに声をかける。「お兄さん、その女やめた方がいいですよ。そいつ梅毒持ってっから」 (後略)以下見出しより(主人公のカナの職業が脱毛サロンの施術者である理由について)山中「それこそ私が18歳のとき実際に脱毛サロンで契約した経験からです。映画と同じように友達に誘われてカウンセリングに行ったら「今日契約すればかなりお得ですよ」みたいな今思えば簡単でよくある口上に、まんまと全員引っかかって(笑)。必死に高いお金払いましたけど、いつまでたっても終わらなかったんです(笑)。毎回施術の人が変わるんですが、最初のうちは何人もの知らない相手に裸を晒して、淡々と毛根に光を当てられていくことのシュールさがおかしかったんですが、次第にルッキズムと資本主義の結びつき方に恐怖するようになって。そのことを思い出しました。それに、まだ映画で脱毛サロンって見たことないですしね」(劇中、カナが遠山ひかり(唐田えりか)と一緒に焚き火を飛び越えながら「キャンプだホイ!」を歌う中毒性のあるシーンについて)河合「あのシーンは元々はなかったんです。焚き火のシーンを全部撮り終わった夜の森で”「キャンプだホ…他
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