

ブラックホールを本当に理解しようとすれば一般相対性理論が必要となる。すると、とたんに専門的な数式が数多く出てくる難しい本になってしまうことから、「ブラックホールは宇宙の不思議なモンスター」として現象だけを取り上げ、その先に踏み込もうとしない。本書はユニークな比喩と思考実験で数式を使うことなく大胆にそこへ切り込んでいる。著者の巧みな比喩や考え方はこれまであまり聞いたことがなく新鮮で、オーソドックスなブラックホールの解説本とはひと味違う切り口を楽しめる。従来の一般書に飽きたらない方に是非おすすめ。
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
