確かにこの世のことのようで、でもなんだかそんなことはどうでもよいように思えてくる。
永遠の興味津々と平熱の茶目っ気が句の中に閉じ込められた。
――東 直子さん
(帯文より)
川柳アンソロジー『はじめまして現代川柳』(小池正博編、2020年、書肆侃侃房)収録作家による待望の初句集!
妖しい笑いと情感あふれる機知に満ちた、自在な248句。
紙風船うすずみいろの(来て)をいう
夜を一枚めくる二軒目
ある日来た痛み 初歩だよワトスン君
対岸のささやきvsつぶやき
年明ける首絞め【チョーク】を防御したままで
Re: がつづく奥に埋もれている遺体
毎度おなじみ主体交換でございます
団欒の欒に巣作りする燕
渦でしょうか楳図かずおでしょうか
くちびるは天地をむすぶ雲かしら
(本文より)
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。