

今年89歳となる歌人・秋元千惠子の主要な文業の集大成。全歌集のほか、主要評論、小説作品を収め、歌人・秋元千惠子の世界を一冊で展望する。
時代の傾斜を幻視する、悲憤の祈りの行である歌と散文。半世紀を超える短歌・評論・エッセイ・小説の多彩な文業がここに集結して一冊となり、鏡のように互いに照らし合うことで、自分の道を生き切る文学者の全貌が示される。文明の病いと戦う孤高の母性、昭和の生き証人の自負と責任は、言葉の重さ、調べの高貴さ、想の深さとなって短歌に凝縮され、散文においては切なる生命論として雄弁に語られる。比類なく真率なエレジーがここにはある。
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