

玉手箱から煙が漏れ出す
茶碗が人形を運んで走る
皿から幽体離脱
壺が手招きしてくる
どこまでも使えない、人を食った陶器たちの全貌が明らかに!
本書に登場する陶器は、あたかも普通の陶器のように見えるだろう。
繊細な絵付け、高度な技術や色づかいは名高い産地のものを彷彿とさせ、複雑な装飾は美しい……
が、邪魔なことこの上ない。つまるところどれもまったく実用に適さないのである。
にもかかわらず、フクモ陶器は我々の心をとらえて離さない。
特別附録「袋とじ秘仏」
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