

竹尾正久翁は江戸時代を通じて賀茂神社の社家であった竹尾家の一族であり、新しい明治の時代になって、石巻神社・牟呂八幡の祠官として奉仕し、かつ世に知られた歌人であった。正久翁を知るにあたっては、竹尾家の系譜を記した那賀山乙巳文の『賀茂縣主竹尾家と其一族』と、竹尾家の屋敷の庭に建てられていた石碑によるしかない。(略)本書は碑文の解説のみに終わることなく、竹尾正久翁の生涯にわたる足跡を研究され、翁の生きた時代やその背景、関わりのある人々との絆も明らかにされている。(序文より)
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