こわれた心の直し屋としてやってきたアウローラは、年金生活に入ります。時代が変わってしまった。もう、しおどきだと感じています。人々は自分の心をほったらかしにして、スマホばかりに夢中になっています。しかし、心は、大切にしないと、ながくはもたないもの。あたらしいものを店で売っているわけではありません。アウローラはだれよりも、その手入れの仕方を知っていましたが、もう、くつ屋も、時計屋も、仕立屋もいなくなった…、銀行ばかりになった職人通りをはなれようと決心します。ところが、ある雨の日の朝、アウローラの仕事場に、小さな女の子がやってきました。むすめの質問は、インターネットでは答えの見つからないものばかり…。アウローラは、どうして答えを知っているのでしょう?
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