

現在というアニメ・コミックやCGなどのサブカルチャー全盛の時代では、雄大とか奇想天外な風景や風物やアクションでないと、感動できない時代になっている。俳句あるいは詩は、言葉の芸術であり、そこでの感動とは、言葉で創り出されるものである。「自然」「生活」の章では、梅・桜など詠んだ素材ごとに句が並んでいる。「旅」「登山」の章では、旅の場所や登った山ごとに句がならんでいる。さらにオリジナリティを追求するロマン主義的な「一物仕立て」の句が多いことなどからも、“エッセイ”としても読める仕組みになっている。(「はじめに」より)
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