

大正初期、日本では多くの民間人飛行家が生まれ、彼らによる飛行会が人気を博していた。滋賀県八木荘村出身の荻田常三郎は単身フランスに渡り、飛行学校を卒業、大正3年(1914)10月22日、フランスで購入した飛行機に乗って、滋賀県八日市町沖野ケ原から飛び立った。翌年墜落死した荻田の遺志を継ぎ、日本最初の民間飛行場創設に尽力した熊木九兵衛、修復された第二翦風号を操縦して地上の観客を魅了したアメリカ人飛行家ナイルス……湖東平野の地方都市を活気づけた飛行機の夢の軌跡を追うノンフィクション。
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