炎芸術 見て・買って・作って・陶芸を楽しむ No.149(2022春)

出版社:阿部出版
発売日:2022年02月
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内容紹介
特集 焼締め陶の未来

焼締め陶とは、土を高温で焼締め、素材そのものを活かしたやきものである。釉薬を掛けたり、装飾を施したりはしないが、土の種類や焚き方による表情の違い、薪窯焼成による木の灰が溶けた「自然釉(自然降灰釉)」など、実は見どころに富んでいる。近年はデザイン的な作品が増え、現代陶芸の新しい傾向として受容される一方、土本来のあたたかみや、焼成によって表れた焼締め陶の表情に惹かれ、器として使ったり、花をいけたり、生活の中に取り入れたいという声も強くある。焼締め陶の持つ力強さや優しさは、我々を癒してくれる。また、焼締め陶は日本のみならず海外にもファンがおり、普遍的な魅力を持っている。信楽や備前など「六古窯」として知られる窯業地での薪窯による伝統的な焼締めをはじめ、それ以外の土地でガス窯や電気窯も用いながら、作家が自由に土を構築していく造形もあり、焼締め陶の表現がいま豊かに広がりつつある。本特集では、東北から九州まで日本各地で焼締め陶に取り組む作家の作品を通して、現代において土を焼締めるという原初的な技法で制作することの意味を探り、焼締め陶の未来を考える。

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