

「私は夫がいなくても生きていけるけど、夫は私がいなくなったらたいへん」。これが、今回取材したワンオペ女性の多くが抱いている本音でもあった。
男性の育児参加(育休2週間でなにができる?)、家事参加(「手伝い」じゃないよ?)が進んでいるイメージはあるが、良妻賢母規範と家父長制はまだまだ日本社会に染みついている。
本書に登場する、日々ワンオペをこなす女性たちは強い。仕事も家事も育児もこなし、時には夫や勤め先と渡り合いながら、いつのまにか様々なスキルを身につけている。
彼女たちにとって、ワンオペはよくないものなのだろうか? もしかするとその経験は、彼女たちの能力を高め、苦悩しつつも自立へと導いてくれるものではないだろうか?
本書は、ワンオペの当事者である女性たちへの取材を元にしたレポートであり、ワンオペ女性たちへのエールである。同時に、既存のフェミニズムを超えたオピニオンである。
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
