

「ナナロク社 第3回 あたらしい歌集選考会」で、岡野大嗣 選として刊行が決まった篠原仮眠の第1歌集。「虚構にさらに虚構を重ねることで、元々あった虚構が逆に本物になる」(青松輝)、「スノードームをひっくり返してキラキラ光らせているような連作」(初谷むい)と、同時代の歌人からの熱い注目を集める待望の一冊。本文中には鈴木千佳子によるカラーイラスト多数。
?岡野大嗣 推薦文
虚構の中で仮眠している世界を、おだやかでない熟睡へ。不安で危険だけれど、ここでは深く息を吸い込める。本作を読んでいると、自分にとって短歌の定型は縛りではなく、じゃれあっているあいだは不安だらけの息苦しい浮世を忘れさせてくれるぬいぐるみのようなものだったことを思い出す。(「あたらしい歌集選考会 選出理由」より)
?本書より5首
安心と安全を図にしたときの、その円の重ならないエリア
翻訳は古い光を新しい影に連れてくみたいにするの?
真剣に、葉っぱの中に緑の実いっぱいあるの見つける気持ち
車中泊 人の心がわかるから自分の心が信じられない
花びらを強くつまんで半透明にするのが好きだ 今初めて言う
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