北部九州のど真ん中を南北に貫く福智山系。百万都市、北九州市に隣接し、マイカーのみならず公共交通機関によるアプローチも容易。遠望する姿はたおやかだが、一歩足を踏み入れれば鬱蒼とした樹林と幾多の渓谷や滝を擁し、深山と呼ぶにふさわしい懐を持つ。そうした魅力に裏打ちされて、古来、九州の岳人やハイカーたちに愛されてきた。ルートは東西南北からいくつも延びている。それらを歩き通してもなお、この山系の深さには手が届かないのかもしれない。だからこそ何度もルートを変えて歩きたくなる。本書がそのための一助となれば幸いである。
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