

教育の現場に身をおく作家たちの活きた言葉を通して彫刻が多様でわからないものであることを理解し、それぞれの視点であらためて彫刻を捉え直す。素材・技法がさまざまで他ジャンルと結びつくことの多い今日の彫刻は、「彫刻とは何か」という共通の理解をもち得ていない。彫刻は、彫刻に関わる人の数だけ存在する。彫刻が「わからないもの」と見做される理由のひとつには、この彫刻についての考えの多様さがあるのだろう。しかし、この多様さ=彫刻のわからなさこそ、彫刻の豊かさの証明である。彫刻を識り、彫刻を考えるための一冊。
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