

特集:500号記念号
1976年4月の創刊から雌伏50年(目)、ついに到達したぞの500号! というわけで、今月の本の雑誌は500号記念特集。500号はどれくらいエライのか!から、500ページ以上のミステリー、SF、現代文学のオールタイムベスト10、創刊号から500号までの特集を振り返る座談会で、本の雑誌500号を寿ぐ特集だ。さあ、500にまつわるあれやこれやに思いをはせて、本の雑誌500号エライ!と月に向かって吠えてくれぃ!
新刊めったくたガイドは小山正が南北戦争を描く犯罪文学の超展開にビックリ!すれば、橋本輝幸はジェスミン・ウォードが描く奴隷制下の女性の過酷な生にたじたじ。大森望が飛浩隆『鹽津城』表題作はオールタイムベスト級の傑作だ!と断言すれば、梅原いずみはシリーズ堂々の最終巻『書楼弔堂 霜夜』に涙で拍手! 久田かおりが深沢仁『ふたりの窓の外』の心地よい距離感に恋心を動かされれば、東えりかは巨額横領事件を調べ上げた地を這うようなノンフィクションに驚愕! そして本の雑誌チームは中島京子『坂の中のまち』の世界に行ったり来たり迷い込んで、おお、大変! さあ、あなたも文京区小日向や富山に行ってみよう!
今月は「本屋大賞で買った本」で宮島未奈が登場! 副賞の10万円分の図書カードで買いも買ったりの79冊を一挙公開すれば、読み物作家ガイドでは森中央が躊躇うことなく踏み出してほしい、と田中慎弥作品の世界にご招待。黒い昼食会が「黒い昼食会大賞」を発表すれば、堀井憲一郎は読む落語の本で一番人気のネタをゆるーく調査。栗原康が学費値上げに怒りの声を上げれば内澤旬子は回せ、もらいもん経済を提言。日本経済の未来を考える本の雑誌も50周年がもう目前、なにはともあれ、500号はめでたい!と、どちらさんも祝ってくれぃ!
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