

“歌舞伎”というと、わかりにくい伝統芸能のひとつ、というイメージが強いと思います。たしかに、台詞は普段しゃべっている言葉と同じではないので、理解しづらいかもしれませんし、芝居の上でのいろいろな約束事や、繰り返し観なければ理解しにくい事柄もないわけではありませんから、それがそのまま皆さんから観て、敷居の高いものという印象につながってしまっている場合もあるでしょう。でも、歌舞伎を劇場で実際に観ていただければ、絢爛豪華な衣裳の色彩、多彩な仕掛け、ストーリーの奥深さなど、観ている人間を惹きつける要素にあふれたものであることは、わかっていただけると思います。なにを隠そう、著者もその魅力に惹きつけられたひとりです。本書では、そんな歌舞伎の魅力の一端を、できるだけわかりやすくまとめてみました。
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
