

生活様式の洋風化と共に紙袋やカバンの文化に追いやられていた「ふろしき」が復活の兆しを見せている。和風=ダサイといったイメージから脱却して、どんな形のものでも包んでしまう高い実用性、何回でも使える合理性、小紋やワンポイント模様のモダンさなどが現代社会に合致し、エコロジーの面からも見直しが叫ばれている。著者は京都の老舗「宮井」で50年に亙って風呂敷や袱紗の研究に携わり、特に街頭で風呂敷を持つ人々を撮り続けた写真には定評がある。本書はその写真186点を中心に風呂敷の歴史と変遷、運搬方法、包み方、業界史などを網羅した待望の風呂敷文化誌。
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