INTENSIVIST Vol.16No.3(2024)

出版社:メディカル・サイエンス・インターナショナル
発売日:2024年07月
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内容紹介
2009年のH1N1インフルエンザパンデミック以降,呼吸ECMOの実施数は世界的に増加しました。日本の集中治療の現場でも「ECMO」が認識され,日本集中治療医学会および日本呼吸療法医学会によるECMOプロジェクト参加施設を中心に,長期管理向きの機器の普及,教育による人材育成,呼吸ECMO症例の集積と精力的な活動が展開されました。この時代は我が国にとってver 1.0であったと言えます。
未曾有のCOVID−19パンデミックでは,日本国内各地域のECMOサージキャパシティを大きく上回る重症呼吸不全患者が発生し,未経験もしくは経験の乏しい施設でもECMOの導入・管理をしなければならない災害医療的状況に陥りました。これらに対し,NPO法人日本ECMOnetによる継続的な教育活動や診療支援活動が行われ,重症COVID−19患者に対するECMO治療は欧米と比較しても良好な成績を残すに至りました。本邦の呼吸ECMOは診療の裾野を大きく広げ,質の維持向上もはかられ,ver 2.0へ大幅に進歩したと言えます。
本特集は,本誌を読み終えたときに呼吸ECMOの知識がワンランク上にアップデートされるように構成しました。「COVID−19によるARDS」だけでは経験できなかった呼吸ECMOの真髄,伸び代,奥深さを存分に味わうことのできる1冊になればと考えています。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。