

本書の1〜3章では、タンパク質の構造の成り立ちを、それを支える非共有結合力とともに、構成するアミノ酸側鎖の機能とのかかわりから立体構造まで系統的、階層的に解説した。4章では、構造生物学で用いられるX線結晶解析と核磁気共鳴(NMR)の手法の要点を簡潔に解説した。5章では、タンパク質の機能と酵素反応の解析を、タンパク質のリガンドとの結合とコンホメーション変化の解析という観点にたって、基礎的なところからかなり高度のところまで詳細に解説した。6章では、遺伝子のクローニングから変異の導入、遺伝子発現というタンパク質工学に必須の遺伝子工学の基礎的な知識と手法を解説した。7〜11章では、構造生物学を基にタンパク質工学の手法を導入して、タンパク質の構造と機能の理解をいっそう深めた、代表的な5種類の酵素の研究成果を初学者にもわかりやすいように解説した。
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