近年、世界的に金融サービスの多様化に伴い、従来の銀行・証券・保険といった業態別の規制では十分に対応できない状況になっている。本書は欧州におけるその現状をベルギー・ルーヴァンカソリック大学を中心として欧州中から集まった研究者や実務家が分析した、論集を翻訳したものである。概念的フレームワーク、金融システムの安定性、利用者保護、市場・金融監督などのパートに、コーポレートガバナンスやアウトソーシングなど、急激に変化しつつある欧州金融ビジネスの中で検討すべき新たな課題も含んだ内容となっている。訳者はルーヴァンカソリック大学客員研究員であり、広く法制度整備に関わった元金融庁研究官である。
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