強迫神経症の余白に 主体の消滅そしてあるいは話者の不在/井川國彦/額田えりの

著:井川國彦 補訂:額田えりの
出版社:エムケープランニング
発売日:2023年07月
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内容紹介
神経伝達物質であるセロトニンの減少で、発症する強迫性障害。
戸締り、ガスの元栓、電源などが気になり、何度確認しても安心できないという状況に陥り、もはや言葉が機能不全になる。
発音されたもの(シニフィアン)と意味されるもの(シニフィエ)が、その恣意性においてまったく一致しないという、ある種の狂気に晒され、患者たちは疲弊し、それでもなお確認し続ける。
儀式という二重性のゲームに今日も挑戦する患者たち。
デュラスを髣髴とさせる文体も注目に値する、文学と哲学と精神医学の垣根を越えた傑作。
巻末に現役精神科医による補訂を収録。強迫神経症の現在地と今後の治療方針を展望する。
言語学や構造主義研究者にも必読の書。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。