年金をもらい始めるのは65歳からなので、会社員にとってこの年齢まで働くことが大きな意味を持ってきます。一部の富裕層を除いて、多くの人にとって、65歳になるまでの5年間の収入を確保することが切実な問題となります。企業が行っている65歳までの雇用機会の確保措置は以下の3つです。1定年の引き上げ、2継続雇用制度、3定年の廃止。およそ8割の企業が2を導入していて、多くは再雇用という形で、契約社員や嘱託社員として働いています。いわゆる普通の会社員は「60歳で定年を迎え、契約社員として再雇用され、65歳まで働く」というパターンになります。つまり、60歳と65歳時点が重要になるのです。本書を使って、その重要な年に何が必要なのかを確認し、自分に一番合った選択をしてください。
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