本書では、国際流通における多面的、複合的な特徴を踏まえて、以下のような観点からアプローチしている。国際流通を上記で述べたような領域で体系化し、国際流通の枠組みを提示するとともに、企業の国際流通活動と関連させて国際流通の機能、仕組等を展開する。国際流通に適用される統一法、統一規則、国際協定、あるいは国際的な取決め等を可能なかぎり取り入れる。国際流通が国境を越え国際間にまたがることから、国際的な共通ルールの理解は不可欠であるからである。日本を中心に外国との関係で国際流通をとらえる。したがって、例えば国際物流では日本発着の国際輸送を念頭に置いているし、また輸出入通関においても日本の通関制度を説明している。
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